菅原敬太先生の作品は、なぜこんなにも続きが気になるのか。
怖いから?
残酷だから?
違います。
本当の魅力は「先が読めない構造」にあります。
「家族対抗殺戮合戦」を中心に、その意外性の正体を考察します。
① 黒幕を断定しない構造
普通のサスペンスは、
最後に黒幕が明らかになります。
しかし、菅原作品では
・せいらは黒幕と断定されない
・人形も完全な悪とは言い切れない
・箱庭の正体も曖昧
答えを提示しきらない。
だから読者は考え続ける。
② 予想を裏切る展開
物語は何度も読者の予想を裏切ります。
・復讐劇だと思わせる
・黒幕を示唆する
・しかし断定しない
・最後は曖昧な余韻
この“裏切り”が、意外性を生みます。
③ 善悪を固定しない
完全な悪役がいない。
被害者と加害者が入れ替わる。
その曖昧さが、読者を不安にさせる。
だからこそ、次が気になる。
④ 循環する物語
「またねー」で終わる。
終わったはずなのに、終わっていない。
物語が閉じきらない。
この“未完感”が、強い印象を残します。
結論
菅原敬太作品の面白さは、
ホラーや残酷さではなく
読者の予想を裏切り続ける構造にあります。
先が分からない。
だから面白い。
そして、読み終わっても考え続けてしまう。
それが、菅原敬太作品の最大の魅力なのです。






